宝ものは君たちの中にある

コラム:それって自分でどうにかなる?ならない? 
〜分けるとわかる問題解決〜

2024年4月15日掲載

こんにちは、MYスイッチのスイッチラボです。

新年度が始まって半月が経ちました。滑り出しはいかがですか? 新しい環境にも馴染んできて、だんだんと落ち着いてまわりを見回せるようになった頃かと思います。

ちょっと落ち着いてくると、理想と現実のギャップに気づいてしまったり、果たして自分の選択は合っていたのだろうかと自問自答したり、人によく見られようと頑張りすぎている自分に気付いてしまったりと、何かと「モヤモヤ」を感じることも出てくると思います。春はワクワクドキドキもいっぱいある反面、天気も不安定なので、気持ちも不安定になりがちなんですね。

そこで本日は、スイッチラボから「問題解決まで最短距離で行く思考法」をプレゼントしようと思います。とてもシンプルながらも、これを「やるかやらないか」では大きな違いを生む、魔法の考え方です。今回も「読んでよかった♪」と言っていただけるよう、深掘りしていきたいと思います。

「雨が降っている」・・・この事実をあなたはどうとらえる?

大切な約束の日。おしゃれをして出かけようと楽しみにしていたのに、朝から大雨、強い風も吹いてきて、この天候では外に出るだけでもずぶ濡れになりそうです。そんな時、あなたはどう思いますか?

「あーー、ツイてない」とネガティブになる? 雨に向かって「なんで降ってんだよ!」と

毒づく? 急に面倒くさくなって出かけるのをやめる? それとも淡々と雨の日仕様の準備を整える? 

いきなり大きな話をしますが、世の中には「自分でなんとかできること」と「自分ではどうにもならないこと」の2つに分けることができます。お天気などは「どうにもならないこと」の代表選手。科学技術が進んだ今、多少のコントロールはできるようになったという話は聞きますが、私たち一般人がどうこうできるレベルのものでありませんよね。雨が降ったら降ったなりに行動する以外道はなく、私たちにできることといえば、「濡れないようにする」か「濡れてもいいようにする」か、はたまた「雨の日仕様の別プランを実行する」かの3択だと思います。ところが、お天気に文句を言ったり、お天気のせいで気持ちが沈んだりイライラしたりする人が結構多いことにスイッチラボは気がつきました。今回お伝えしたいのは、まさにそこ! 私たちは気がつかないうちに「自分ではどうにもならないこと」に文句を言ったり、心配したり、気持ちを揺すぶられたりしています。そして多くの人は、それが悩みのタネになり、ストレスを感じたり、自信をなくしたりしているのです。

これってどっち? 2つ分に分ければうまくいく

では、改めて、「雨のシーン」を2つに整理してみたいと思います。

【自分ではどうにもならないこと:コントロールできないもの】
  • 雨量、雨の強さ、風、降る時間、気温など
  • 湿気が多くジメジメすること
  • 雨のために交通網が乱れること
  • 雨のためにいつもよりバスや電車が混むこと
【自分でなんとかできること:コントロールできるもの】
  • 濡れない対策
      傘をさす レインコートを着る 長靴を履く カバンなどにカバーをかける 
  • 濡れても大丈夫対策
      タオルを多めに持つ ハネが上がっても大丈夫なような服を選ぶ
      濡れてもすぐ乾く素材の服を着る 着替えを用意する(究極プラン)
  • 濡れたもの対策
      ビニール袋を用意する
  • 雨の日ルート対策
      交通網が乱れても遅刻しないよう早めに家を出る
      雨や風に弱いルートを避けて目的地に向かう
  • 気分対策
      気分を下げない 落ち込まない イライラしない 焦らない 平常心を心掛ける
      気持ちを上げる音楽を聴く いい匂いのアロマなどを利用する 楽しいことを考える   
  • その他
      天気予報こまめにチェックする(特に前日の夜→心構えが変わる)

どうにかできるかできないか、見極めの達人がいた!

ここである人物を紹介したいと思います。その人の名前は「エピクテトス」。紀元前1世紀の後半から2世紀の前半、ローマ時代生きたストア派の哲学者です。ソクラテスやプラトンという名前は知っていても、エピクテトスは初めて聞いたという方も多いと思いますが、「生き方の指針」といいますか、彼の考え方を知ると「悩みがふっとぶ」ということで、ここ最近注目されている人物なのです。ピンときたら検索してみてくださいね。

エピクテトスとフルネームはとても言いにくいので、ここでは「エピさん」と呼ばせていただきます。エピさんはなんと奴隷出身。しかも足が悪くて使役するのも大変だったようですが、彼はそんなことはお構いなし。だって「足が悪いから大変」だと思っても足が良くなるわけではないし、治るわけでもないことを、ちゃんと知っていたんですね。

奴隷から解放されたあとは、いろんな人が学べる学校を作り、教師として過ごします。そこには政府の要人なども相談に訪れ、その中にはなんと皇帝(ハドリアヌス帝)もいたというのですから、人生どうなるかは本当にわかりませんね。エピさんのすごいところは、「自分ではどうにもならないこと」は完全にそっぽを向き、「自分でなんとかできること」だけを大切に考えることを徹底したところです。たとえば「奴隷という身分は仕方がない。でも、勉強はできる」と分けて考え、諦めず、コツコツと「勉強してきた」ご褒美なのかもしれませんね。これぞ問題解決への近道、いえ最短距離! ということで、早速マネをしてみたいと思います。

【ワーク】実際に「分けて」考えてみよう!

それでは、実際に感覚を掴んでいただくために、ここからは一問一答、ワーク形式で進めていきましょう。ひとつの事象から「自分でなんとかできること」と「自分ではどうにもならないこと」の2つに分けていきますよ。

そして、それを言い表す「ことわざ」や「慣用句」も一緒に添えておきました。どれも先人たちが教えてくれた素晴らしい言葉です。この機会にぜひインプットしていただけるとうれしいです。

  • 事故による交通渋滞、電車の遅延が発生!

    起きてしまったことはどうにもならない。

    けれど、「こっちがダメならあっちがあるさ」と、迂回できるルートをあらかじめ何通りか調べておくことはできる。また、動かないなら諦めて、音楽を聴いたり本を読んだり、その時間を有効活用することはできる)。


    『泰然自若(たいぜんじじゃく)』
      慌て、動じず、驚かず。何が起きても落ち着いて冷静な様子のこと。
  • 突然お腹が痛くなった!

    痛みを急に抑えることはできない。

    けれど、水や薬や携帯用カイロを持っておくことはできる。自分は「お腹が弱い」ことを自覚して、それなりに準備をすることも、もちろんできる。さらに、よく使う駅や施設など、あらかじめトイレの場所をインプットしておけばもっと安心できる。

    『用意周到(よういしゅうとう)』
      準備にぬかりがなく、すべてにわたってよく整っている様子。
      「準備万端(じゅんびばんたん)」「転ばぬ先の杖(つえ)」とも。
  • コロナやインフルエンザの感染が怖い!

    感染を100%防御することはできない。感染を怖がっていても感染は防げない。

    けれど、うがい、手洗い、人混みにはマスクをするなどの基本的な対策はできる。また、むみに人混みに行かない。咳をしている人からはそっと離れるなど、自分が動くことはできる。

    『正しく恐れる』
      コロナ禍で注目されるようになった言葉。書籍のタイトルにもなっている。
      下手な情報に踊らされず正しい情報・知識を得て、適切な対応をすることの大切さを表す。
  • 吠える犬がいる!怖い!

    犬が吠えるのを止めることはできない。怖い気持ちも止められない。

    けれど、怖い犬がいる道を通らない(別のルートをいく)という選択はできる。
    また、餌付けなど、徐々に仲良くなる方法を探ることはできる。

    『急がば回れ(いそがばまわれ)』
      急いでいても、急いでいなとも、早道、抜け道、危険な方法を選ばずに、
      回り道でも確実で安全な道を通った方が結局は早く着けるという教え。
  • コンビニ前に不良が!

    不良たちを解散させることはできない。たむろすることも止められない。目を合わさずにコンビニの中に入ることも難しい。

    けれど、別のコンビニに行くことはできる。

    君子危うきに近寄らず(くんし あやうきにちかづかず)
      賢い人は自分から危ない場所には近づかず、行動に気をつけるという意味。
  • 旅先でアクシデントが!

    起きてしまったアクシデントをなかったことにはできない。どれだけ完璧な旅行の計画を立てても、アクシデントを未然に防ぐこともできない。

    けれど、最初から「計画通りにいかないこともある」と思っておけば、トラブルにも余裕を持って対応ができる。

    『臨機応変(りんきおうへん)』
      場面、状況に変化に応じて柔軟に対応し、適当な処置をすること。
  • テストで悪い点を取りたくない! 合格したい!

    何点取れるか、あるいは合否は採点が終わるまでわからない。心配しても結果を変えることはできない。できるのは良い結果を出せるよう、直前まで諦めずに臨むこと。全力を出し切ったら天にゆだねる。お任せする。

    『人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくして てんめいをまつ)』
    今、持っている力を精一杯使って可能な限りの努力をしたら、あとは焦らず静かに結果を天にお任せする、という意味。
  • 誰々が○○しないか心配!

    「うちの子が怪我しないか心配」「うちの子が迷子にならないか心配」など、人のことを心配するパターン。我が子といえども別人格なので、自分がどうこうできるものではない。心配ではなく相手を信じよう。

    『杞人天憂(きじんてんゆう)』
      余計な心配をすること。取り越し苦労のこと。略して「杞憂(きゆう)」ともいう。
      『心配しすぎは余計なお世話』とも。
  • ○○さんの態度が気に入らない。見ているだけでムカつく。

    こちらがいくら腹を立てても、相手の言動は変わらない。相手の態度や考えは相手のもの。他人を変えることはできない。けれど、相手に対する自分の態度や行動、使う言葉を変えることはできる。

    『他人と過去は変えられない。 変えられるのは自分と未来』
      カナダの精神科医 エリック・バーンの言葉
  • クラスで人気者になりたい! 人からよく見られたい!

    思うのは自由。でも、人のことをどう思うかは、その人の自由なので、他人がどうできるものではない。自分にできることは、どんな人なら好きになるか? 人気者とはどんな人なのかを研究し、理想の人物に近づけるよう努力すること。言葉遣い、態度、行動、身だしなみ、成績など、くれぐれも無理のない範囲で行うこと。そして、これが一番大事なことだが、「人気者になったあと」のことも考えよう。人気者になったらどうするの? 何がしたいの?

    『八方美人(はっぽうびじん)』
      誰からも悪く思われない、嫌われないように、要領よく人とつきあってゆく人
      そもそもはどこから見ても美人→どんな人ともいい関係を築くことができる人の意味だが、悪い意味で使われることの方が多い。
      無理に八方美人になることなかれ。

いかがでしょう。こうやって具体的な問題を作り、一問一答していくと、自分に「できる」ことと「できない」ことの見分ける感覚、なんとなくわかりましたでしょうか? なかなか一朝一夕には習得できないかもしれませんが、これも「筋トレ」と一緒に意識的に続けていくと、いつしか自然に分けて考えられるようになっていきます。

エピさんのように、「自分ではどうにもならないこと」はあっさり手放し、「自分でなんとかできること」を大切に考えていく。このエネルギーバランスが無意識に取れるようなれば、しめたもの。これからの人生、とっても楽に楽しく、うまくいくとスイッチラボは思います。1人でも多くの方に、このコツを掴んでもらうために、いろんなカタチで伝え続ける。これもスイッチラボの春のチャレンジのひとつなのです。

ラボのつぶやき

今回は「自分ではどうにもならない」の例として「雨」を出しましたが、そんな雨の日を楽しくする「ラボ的・気分アゲアゲ方法」をひとつお伝えしておきますね。それは『カッコイイ雨具を揃えておく事!』です。雨が降ったら「しめた!!」「出番だ!!」と、出かけるのが楽しくなります。あるラボメンバーの長靴は、デザイン性の高い蛇柄。履くだけでルンルン気分になり、あえて水たまりにバシャバシャ入りたくなる・・・なんて話をしていたら、背後から「わかります〜〜。私の長靴は迷彩柄です」というメンバーもいて、しばらく雨具談義に花が咲きました。もちろん2人ともいいオトナです(笑) 

雨はどうすることもできない。でも、雨の日を楽しむことはできる。いくつになっても。傘、コート、カバン・・・雨の日を彩り、自分の味方になってくれる「最強アイテム」をぜひ、この機会に揃えてみてはいかがでしょう。