宝ものは君たちの中にある

モチベーションはどこから?

教室便り 2025年5月15日掲載

こんにちは!MYスイッチの中村です。

5月も中旬となり、暖かく爽やかな日が増えてきましたね。初夏の訪れを感じる今日この頃、皆さんはゴールデンウィークをどのように過ごされましたか?
生徒の皆さんからは、旅行や部活動の合宿など、さまざまな体験の楽しいお話を聞かせていただいています。嬉々とした表情で語ってくれるその姿に、私たちも元気をもらい、有難い気持ちでいっぱいになります。

一方で、5月・6月は中学生や高校生にとって、新年度最初の定期テストの時期です。最初のテストは、生徒にとって自分の現在地を知る重要な機会でもあり、私たち講師陣も、生徒が納得のいく結果を残せるよう熱の入った指導に取り組んでいます。生徒の皆さんも学習へのモチベーションが高まっている様子が見て取れ、教室全体が活気に包まれています。

授業の様子を見て回っていたとき、高校3年生の授業ブースから、こんな会話が聞こえてきました。

Aさん:「私、今とてもモチベーションが高いんです! いつまで続くか分からないけど(笑)」

B先生:「いつまで続くか分からないんじゃなくて、入試本番まで続かせるんです!そのために私がいるからね!」

Aさん:「さすが!受験までお願いしますね!!」

何気ない会話でしたが、私たちの役割を改めて実感するひとときでもありました。

新年度を迎え、高校3年生、中学3年生、小学6年生はいよいよ受験生です。春は、新しい出会いや刺激に満ちたワクワクする季節。私自身もこの時期になると、「頑張ろう!」という前向きな気持ちが自然と湧いてきます。しかし、

「五月病」という言葉もあるように、モチベーションを維持するのは決して簡単なことではありません。モチベーションを高めるためには、明確な目標設定が重要です。今の自分でも「なんとか超えられそうだ」と思える目標を掲げ、それに向けて具体的な行動を起こすことで、モチベーションが高まっていきます。とはいえ、現実の生活では、周囲の環境や状況によって思うように動けなかったり、気持ちが落ち込んでしまったりすることも少なくありません。特に、思春期真っ只中の生徒たちは、ちょっとしたことでもモチベーション浮き沈みが大きくなってしまうものです。だからこそ、私たち大人の言動の一つひとつが、生徒にとってプラスにもマイナスにもなり得ることを忘れず、子どもたちの成⻑を後押しできる存在でありたいと強く思います。

モチベーションは、これからの人生において、ずっと付き合っていくもので
す。トップアスリートたちは、自分の感情やモチベーションを上手に管理しながら、日々の練習に励んでいるといいます。たとえば、世界的に有名なプロ野球選手・イチローさんは、日々のルーティンを徹底し、環境による気持ちの浮き沈みを最小限に抑えて、「悔しい」「悲しい」、さらには「嬉しい」などあらゆる感情をすべて野球にぶつけることで、自分自身のモチベーションを管理していたそうです。

私たち大人は、子どもたちよりも⻑く人生を歩んできた分、物事を逆算し、計画を立てる力を身につけています。今を懸命に生きている子どもたちに、少しでも“その先”を見せてあげることができれば、目標設定のサポートや、より前向きに人生を歩むための後押しができると信じています。

MYスイッチのスクールIEに通ってくださっている生徒の皆さんが、私たちと関わることでモチベーションを高め、自ら“スイッチ”を押して未来へと羽ばたいていける。そんな存在でありたいと、心から願っています。