教室便り 2026年6月15日掲載
「優しさ」を育てる
こんにちは。MYスイッチの栗本です。
「自分に厳しく・人に優しく」という言葉を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
改めて考えてみると、この二つは対立するものではなく、むしろ根を同じくする言葉なのかもしれません。
自分に厳しくあれる人は、人の痛みにも気づける。
だからこそ、両立は理想でありながら、決して簡単ではないのだと思います。
では、問いを少し変えてみます。
「テストで満点を取ること」と「人に優しく、思いやりを持って接すること」。
もしどちらか一方を選ぶとしたら、あなたはどちらを選ぶでしょうか。
学習塾ですから、成績を伸ばすこと、結果を出すことはもちろん大切です。しかしそれでも、私は「人に優しく、思いやりを持って接すること」を選びます。
なぜなら、人に優しくできる人は、いずれ人に対して毅然と向き合う強さも身につけていくと思うからです。優しさが社会で常にプラスに働くかどうかは分かりません。それでも、優しさを持ち続けられる、芯の強い人になってほしいと願っています。
振り返れば、優れた人物を育ててきたのは、立派な校舎や設備ではなく、師そのものの在り方でした。緒方洪庵の適塾も、吉田松陰の松下村塾も、そこにあったのは師の「志」と「思いやり」です。
どのような人のもとで学ぶか。それが、その人の未来を大きく左右するのだと思います。
だからこそ私は、日々の関わりを大切にしたいと考えています。
テストの点数だけでなく、誰かを気にかけた言動や、誰かのために動いた姿勢も、きちんと見て、きちんと伝える。その小さな積み重ねが、優しさを育てる土台になると信じています。
「学習塾が何をそんなことまで」と思われるかもしれません。
しかし、学習塾だからこそできることもあると、私は信じています。
学力を伸ばすことはもちろん、それだけにとどまらない指導・教育を届けたい――そう思い続けています。
