教室便り 2026年7月15日掲載
馬のお祭り〜チャグチャグ馬コ
こんにちは。
MYスイッチの吉川です。
今年の干支は午年ですね。
今回は、午年にちなんで馬のお祭りのお話をしようと思います。
私は今回、岩手県で毎年6月の第2土曜日に開催される「チャグチャグ馬コ」の見物に行きました。
チャグチャグ馬コは、岩手県滝沢市にある鬼越蒼前神社から岩手県盛岡市にある盛岡八幡宮までの約14kmを練り歩く伝統的なお祭りです。
もともと岩手県は全国でも有数の馬の産地で馬と親密な関係を築いてきていました。チャグチャグ馬コは農耕馬の無病息災と労をねぎらうために行われるお祭りで、200年以上の歴史があります。
今年は、おおよそ60頭の農用馬が岩手県内から集まり、色とりどりの華やかな衣装や「チャグチャグ」という心地良い鈴の音を響かせながら行進します。チャグチャグ馬コの鈴の音は、環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれるくらい価値があるものです。

実際にチャグチャグ馬コを見物しますと馬がきらびやかな衣装を身に纏っているため目でも楽しめ、チャグチャグという鈴の音を聞き耳でも楽しめる素敵なお祭りでした。
お祭りでは、実際に装飾された馬との触れ合いができる時間もあり、馬の餌やりや写真撮影ができました。馬の餌やりを体験したい方は自宅からニンジンを持参して来ていました。自分の手から馬にニンジンを食べてもらうという貴重な経験が出来るので、来年は私もニンジンを持参して餌やり体験をしてみたいと思いました。
チャグチャグ馬コの見物客の中では、馬の行進ルートに合わせて一緒に移動して来ている方も多くいらっしゃいました。
また、岩手県にはチャグチャグ馬コを題材にした民謡があり、出発地点の蒼前神社ではのど自慢大会も開催されているようです。馬の行進時にもチャグチャグ馬コの民謡が流れていました。
チャグチャグ馬コをきっかけに岩手県の馬にまつわるお話を調べていたところ、遠野物語に「オシラサマ」という馬の顔をした神さまがいることが分かりました。
実際に遠野にも訪れ、伝承園にある御蚕神堂でオシラサマを拝観しました。お祀りしているオシラサマは桑の木で作られた馬男女一対のご神体で色鮮やかな布を重ねてお祀りするようです。
伝承園では、実際にオシラサマに色鮮やかな布に願い事を書いてオシラサマに被せて祈願することができます。オシラサマの由来は、農家の娘が飼い馬と番になり、そのことに激怒した父親が馬を桑の木に吊るして殺してしまいます。娘は後から馬が亡くなったことを知り、亡骸に泣きついていると馬と娘が空へと昇ってオシラサマになったようです。
家内安全や馬の神様、目の神様、農業の神様、養蚕の神様として岩手県をはじめとする東北地方で広く信仰されている神様です。桑の木で亡くなったことから桑の木でご神体を作るということや養蚕の神様としても信仰されていることを知り驚きました。
今回、干支の午年にちなんで馬にまつわるお祭りや伝承について実際に体験して来ました。新しい学びが多く、馬への感謝の気持ちが強まりました。
全国でも馬にまつわる数々の伝承があると思います。今後も干支の動物にまつわる伝承について調べていきたいと思いました。
