宝ものは君たちの中にある

教室便り 2026年9月1日掲載



一人ひとりの「最善」が重なった夏――夏期講習を振り返って

こんにちは、MYスイッチの伊藤です。

夏期講習を終え、今年も生徒さん一人ひとりのさまざまな頑張りに出会うことができました。
1学期の定期テストの結果を踏まえて苦手を克服しようとした生徒さん、得意をさらに伸ばそうとした

生徒さん、受験に向けて本格的な学習を始めた生徒さん。それぞれが自分なりの目標を掲げ、その目標に向かって最善を尽くした夏だったように思います。

今年の夏は、夏休み前の生徒面談・保護者面談でいただいたお話や、教室スタッフから保護者の方へお伝えした内容を一人ひとり記録・共有し、生徒さんが今どのような気持ちで勉強と向き合っているのか、どのような志望校や目標に向けて頑張っているのかを、スタッフ全員で理解したうえで夏期講習を迎えることを心がけました。

先生たちもそれぞれの生徒さんの現状や目標を理解して授業に臨んでくれました。また、これまで授業を受けたことのなかった先生や、自分の志望校の出身である先生、志望大学に通う先生との出会いも、生徒さんにとってよい刺激になったのではないかと思います。

この夏に改めて感じたのが、生徒さん同士が互いに与える影響の大きさです。毎日のように塾に来て勉強する生徒さんの姿を見て、自習室に残って勉強してから帰るようになった生徒さん。授業のない日にも自習に来るようになった生徒さん。同じ学年の仲間や先輩の頑張る姿から自ら気づき、自ら行動を変えていく。そんな場面を何度も見ることができました。

誰かに「勉強しなさい」と言われたからではなく、周囲の頑張る姿に刺激を受け、自分から机に向かう。教室という同じ場所で学ぶからこそ生まれる、よい循環だったように思います。

小学6年生は、1月の中学受験に向けて、これまで学習してきた内容の本格的な定着に取り組みました。

国語・算数に加えて理科・社会にも学習の幅を広げ、まずは基礎知識を確実に身につけることを大切にしました。

「こんなに勉強したことはなかった」「意外と自分は頑張れるんだと気づいた」という声も聞かれました。少し前にはなかなか答えられなかった内容を、今ではすぐに答えられるようになるなど、短い期間の中でも大きな成⻑を感じています。

受験まで残り約5カ月。ここからは、意識も行動ももう一段階「受験生」へと変わっていく時期です。この夏に頑張ったこと、できるようになったことを一人ひとりに具体的に伝え、自信につなげながら次の学習へ送り出していきたいと思います。

中学3年生にとって、夏休みは本格的な受験勉強を始める大切な時期です。「夏は最低6時間の学習時間を確保する」という目標のもと、1・2年生の内容から3年生1学期までを振り返り、これまで十分に向き合うことのできなかった単元や課題にも取り組みました。

入試を想定した模試や過去問にも挑戦し、時間配分、記述・論述問題、選択問題、グラフの読み取りや作図など、それぞれの課題も明確になってきました。

先生から指摘された課題や、自分自身の弱点から目をそらさずに取り組んだ生徒さんも多く、休み明けの実力テストにも少しずつ成果が表れ始めています。

その中でも、特に印象に残っている中学3年生Aさんがいます。

夏休み中はほぼ毎日のように教室に通い、個別指導だけでなくクラス指導にも参加しながら、基礎の定着から発展的な内容、実践的な問題演習まで幅広く取り組みました。

何より素晴らしかったのは、その日に学んだことを、その日のうちに自分のものにしようとする姿勢です。授業で学習した内容を自習室で確認し、分からないところがあれば先生に質問し、できる限りその日のうちに解決してから帰宅していました。

その積み重ねは、休み明けの実力テストで大きな得点の伸びとなって表れました。5教科で440点台を獲得し、前回の実力テストから約80点アップ。どの教科もバランスよく得点を伸ばすことができました。

「今までこんなに勉強したことはなかった。勉強するうちにできることが増えて、充実感を感じている」

そう話してくれたAさんは、志望校もより明確になり、自分の可能性にも自信を持てるようになってきました。

「やればできる」という言葉は簡単ですが、本当の意味でそう思えるようになるためには、自分自身で努力し、「できなかったことができるようになった」という経験を積み重ねることが必要なのだと思います。

高校3年生にとっては、まさに勝負の夏でした。1日9時間の学習を一つの目標に、それぞれが先生と相談しながら、この夏に取り組むべき課題を決めました。

共通テスト対策に力を入れた生徒さん、二次試験対策に取り組んだ生徒さん、1・2年生の内容に戻って基礎を固め直した生徒さん。取り組む内容は違っても、それぞれが自分に必要な学習と向き合いました。

学校の課題や課外活動と並行しながら努力を続けることは、決して簡単ではありません。大学受験では、努力がすぐに結果として表れることもあれば、なかなか数字に結びつかない時期もあります。夏の途中で心が折れそうになった生徒さんもいました。

そんなとき、実際に大学入試を経験した先生からの励ましや、同じ高校3年生同士の声掛けが、もう一度前を向く力になっていました。

学習内容を教えるだけではなく、頑張っている生徒さんの気持ちを支えることも、私たちの大切な役割なのだと改めて感じた夏でした。

そのほかの学年の生徒さんたちは、1学期までの復習と、2学期に向けた準備を中心に学習を進めました。学校の課題を早めに終わらせるために先生と計画を立てたり、少しずつ学習時間を増やしたり、自習室を活用したりする姿も見られました。

これから中学生は2学期の定期テスト、高校生も前期期末考査などが始まります。教室の中にも、夏休みとはまた違う緊張感と熱量が少しずつ生まれてきています。

周囲がまだ本格的に勉強を始めていないときや、部活動などで忙しい中でも、自分の目標に向かって努力できた経験は、これから先の大きな財産になるはずです。

この夏を通して、私自身、改めて大切にしたいと思ったことがあります。

それは、生徒さんが教室に来てくれることを、決して当たり前だと思わないことです。一回一回の授業を大切にすること。教室に来た生徒さんを笑顔で迎えること。小さな頑張りにも気づき、言葉にして認めること。そして、数ある学びの場の中から私たちの教室を選び、通ってくれていることへの感謝を忘れないこと。

一人ひとりの生徒さんがそれぞれの「最善」を尽くしたこの夏を、次の成⻑へとつなげていけるように。

私たちスタッフもまた、一人ひとりの生徒さんと丁寧に向き合える教室を、これからもつくっていきたいと思います。