
私達の想い、そして活動の様子を毎月1日と15日にお届けいたします。



- コラム:変化のきっかけは自分自身の中にある
教室便り 2025年10月15日掲載
変化のきっかけは自分自身の中にある
はじめまして。MYスイッチの伊藤です。
徐々に気温も下がり始め、長かった夏も終わりを告げようとしています。
私の家の周りでは、秋の虫の涼やかな鳴き声が秋の訪れを感じさせてくれます。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもあります。特に受験生の皆さんは大切な直前期に入りますので、くれぐれも体調管理に留意して過ごしていただきたいと思います。
■ 生徒との再会から感じたこと
先日、教室を卒業した生徒のAさんが、久しぶりに挨拶に足を運んでくれました。
Aさんは小学校低学年の頃から長く通ってくださっていた生徒さんで、当時はとてもやんちゃで、先生に叱られたり、三者面談で保護者の方と衝突してしまったりすることもありました。勉強があまり好きではなく、なかなか主体的に学習に向き合うことができず、勉強を頑張る意味を見出せずにいた姿を今でも鮮明に覚えています。
しかし高校3年生のとき、自分の進路と真剣に向き合う機会を得てからAさんは大きく変わりました。
将来のこと、大学で学びたいこと、自分の得意なことや興味のあることを一つひとつ整理していく中で、「小さい頃から大好きだった音楽に関わる仕事をしたい」という強い想いを抱くようになったのです。
■ 変化の瞬間
自分の将来を本気で考えるようになってからのAさんの姿勢は、以前とはまるで別人のようでした。
学習時間の増加はもちろん、「英単語はどう覚えればいいか」「一日にどのくらい勉強すべきか」「過去問に取りかかる時期や進め方」など、具体的で前向きな質問をたくさんしてくれるようになりました。
学習への取り組み方が明確に変わり、“自分から考えて行動する”姿が見られるようになったのです。
もちろん、順風満帆だったわけではありません。
模試で思うような結果が出なかったり、自信を失ったりすることもありました。
それでもAさんは、「音楽に関わる仕事に就くんだ!」という強い想いを支えに、一歩ずつ前へ進み続けました。
その結果、見事第一志望の大学に合格し、今もなお夢に向かって努力を重ねています。久しぶりに再会した際に、Aさんはこう話してくれました。
「もっと早く勉強の大切さに気づいていれば…と思うこともあります。でも、あのとき努力を続けたことで、今は勉強する意味が本当によく分かります。本当に頑張ってよかったです。」その言葉を聞いたとき、胸が熱くなりました。
■ 教育に携わる者としての想い
教育の仕事に携わって10年。
私は改めて、塾講師という仕事の素晴らしさを実感しています。生徒たちの成長を保護者の皆様と共に間近で見守れること。
子どもたちが自分の可能性に気づき、努力を重ね、達成の喜びを笑顔で語ってくれること。その瞬間こそが、私の原動力であり、この仕事を続ける理由です。
大切なお子様の貴重な時間をお預かりしている責任を改めて心に刻み、これからも誠実に、真摯に教育に向き合ってまいります。
■ 最後に
今はまだ、「なぜ勉強を頑張るのか」や「将来どうなりたいのか」が明確でない生徒さんも多いでしょう。
しかし、悩みながらも“頑張ろう”とする姿勢そのものが、何よりも尊いものだと思います。今月の代表メッセージにもあるように、
「自分の可能性を信じること」
「昨日の自分を半歩でも超えること」
この小さな積み重ねこそが、夢の実現へとつながっていきます。
変化のきっかけは、必ず皆さんの自身の中に眠っています。自分の中の「本当の自分」に目を向け、向き合ってみてください。
私たちは、皆さんが自信を持って前進し続けられるよう、いつでもそばで支え続けます。