宝ものは君たちの中にある

教室便り 2025年9月15日掲載

算数って何だろう???

はじめまして! MYスイッチの栗本です。

夏期講習も終わり、少しずつ暑さが和らぐ日も出てきましたが、まだまだ残暑が続きそうですね。生徒の皆さんの学習意欲は途切れることなくいつまでも続いていくよう、講師・スタッフ一同しっかり寄り添ってまいります。

さて、突然ですが--「算数って何だろう?」という問いを皆さんに投げかけてみたいと思います。

少しばかり考えてみてください。

小学校で学ぶ学問? 計算? あるいは中学校から学ぶ数学の基礎?

様々な答えが返ってきそうですが、算数という学問で一番大切なのは

答えを正しく導き出すこと」です。

「当たり前のことじゃん!」と突っ込みが入りそうですが、別の言い方をすると--答えを出すことさえできれば、方法はなんでも良いということなのです。

さらに算数は、(ルート)や複素数のような抽象的な概念を扱わない分、自由度が高く、答えにたどり着くまでの考え方や過程が豊富に存在する学問でもあります。

ではここで、1問考えてみましょう。

1・4・9・16・25・・49・・・ のように続く数列があります。□にはいる数を求めなさい。

一般的には「1×1、2×2…」のように同じ数を2回かけた数(平方数)の並びと考えられます。一方で「増える数(差)が3・5・7・9…のように順に大きくなっている」と考える子もいます。

どちらの解釈でも正解です。

前者の考え方をした子は発想力があるな、後者の考え方をした子は応用力があるな−−と、私たちも子どもたちの考えを通じてコミュニケーションを楽しむことができるのです。

小学生に算数を指導していると、答えは合っているのに導き出すまでの過程はわからない、という場面によく出会います。そこでこのような時は「どうやって答えを出したの?」と聞いてみると、テキストの解説には記載がなく、私が思いつかなかった方法で解いていることもあります。

一人ひとりの個性が表れる算数。

この学問を通して、感性や思考力の多様な広がりに触れられること、そして、生徒一人ひとりの思考の個性を伸ばすことができることが、私にとって算数を指導していて一番面白いと感じていることです。

ぜひ皆様も、お子様と一緒に算数の問題を解いてみてはいかがでしょうか。思いがけない解法を通じて、お子様と共に学び合える時間になるかもしれません。